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    部活研通信:指導者と学校現場を繋ぐ「全国部活指導者マップ」を開設について
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    部活研通信:部活研通信:3月研修会「学校部活動が果たしてきた意義・役割、そしてこれから」
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    部活研通信:研修会「主体性と創造性を育むチームの作り方」等
  • 2023/11/10 (Fri) 07:15
    部活研通信:研修会「主体性と創造性を育むチームの作り方」等
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    部活研通信:研修会「主体性と創造性を育むチームの作り方」のお知らせ
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    部活研通信:捻挫、打撲、肉離れ後のRICE処置へ疑問の声
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    部活研通信:学校で教えることと実社会で教えることの違い
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    指導現場に役立つ傷害予防について安全安心な子ども達のスポーツ実施に向けて
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    部活研通信:指導現場に役立つ傷害予防について安全安心な子ども達のスポーツ実施に向けて
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    部活研通信:大谷選手の意外なケガ予防策他
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    【お知らせ】東京都の部活関連プロジェクトについて
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    部活研通信:学校と地域の「これまで」と「これから」他
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    部活研通信:部活動のそもそも論から未来を考える研修会告知他
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    部活研通信:「部活動とクラブをつなぐ」神谷拓教授(関西大学)他
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    部活研通信:研修会「部活動とクラブをつなぐ」学校と地域の「これまで」と「これから」等
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    部活研通信:部員の心が変わるとっておきの話他
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    スポ協認定研修「全て指導者が負うのか。「法」が求める安全配慮義務と事故責任とは」他
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    部活研通信:研修会「部活中の事故責任は全て指導者が負うのか」等
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    部活研通信:部員の心が変わるとっておきの話等
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    部活研通信:スポ協認定研修「生徒のやる気が湧き出る指導法」他
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  • 2022/04/12 (Tue) 07:30
    部活研通信:カナダの学校内の体罰、セクハラの現状レポート他
  • 2022/03/14 (Mon) 07:20
    部活研通信:シンポジウム「怒らない部活指導を考える」報告
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    部活研通信:対談<益子直美×長沼豊>「怒らない部活指導を考える」他
  • 2021/12/10 (Fri) 16:00
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    部活研通信:研修会「文科省と現役顧問が考える部活動理想像のズレ」等
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    部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他
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    部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他
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    部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他

部活研通信:部活動のそもそも論から未来を考える研修会告知他

2023/03/09 (Thu) 09:15
XXXX 様
部活動指導員資格:XXXXXXXXXXXXXXXX

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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"役立つ研修情報や部活動関連の情報をお送りします!" < 2023.3.10 配信 Vol.88>
info@bukatsu-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=
卒業式のシーズンです。生徒も先生も、マスクで見えなかった顔が最後に拝めるのか。
悲喜交々ですね。

それでは、いつもの通り、部活指導関連の情報をお届けします。
3月の研修の告知もあります。
そして、いつもの様に部員の心が変わるとっておきの話もあります。
☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104
◎部活研Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCyk_TeDJ8rNeA4xTdqTuq2g
◎資格更新期限の変更について(2022.8)
https://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2022/10/05/165218
◎更新研修以外でのポイント取得について(2023.2)
https://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2023/03/06/120129
それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心が変わるとっておきの話
【2】部活News
【3】3月研修会の「部活動とクラブをつなぐ」神谷教授
【4】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
【5】部活動の地域移行問題 「学校か地域かという議論は不毛」
文責 中屋晋
☆::::::::::::::::::::::::::::::::::☆
以上をお送りします。

【1】部員の心が変わるとっておきの話
~1日何時間練習したら十分なのか~
「1日何時間練習したら十分なのか」
これは、スポーツ心理学博士でジュリアード音大教授のノア・カゲヤマ氏自身が、バイオリンを2歳の時から引き始め、今日まで常に抱いてきた疑問だそうです。

今回は、この疑問に対するノア・カゲヤマ氏の考察をまとめてみたいと思います。

まず、カゲヤマ氏は、偉大な音楽家たちの文献を読みあさることから考察を始めました。その結果、たとえ、音楽家として国際的に評価が得られるレベルになるためにでも、1日の練習は、4時間もすれば十分だと結論付けています。

恐らく趣味程度のレベルなら1~2時間程度で十分なのではと思います。注目すべきキーワードは、「計画的練習」です。

さて、何を計画するのか。それは、「単なる繰り返しの練習」と「頭を使う練習」とを区別することだそうです。

効果は限定的とは言え、実際には取り入れざるを得ないのが、この「単なる繰り返しの練習」です。それには3種類あるとのこと。

1,何も考えずに1つの動作を繰り返す
2,一連の動作の流れが無意識に出来るまで繰り返す
3,1と2を組み合わせ不具合を1つ1つ修正する。

この「単なる繰り返しの練習」についての問題点を次のように指摘しています。
1,「悪いクセ」を覚えてしまうと、取り除くのに時間がかかる
2,なぜ成功したかがわからず、自信に裏付けられた成功体験にならない。
3,中身や質ではなく、数や時間が目標になってしまう。

次に「頭を使う練習」ですが、これについて、「科学的なアプローチを使った練習方法」とカゲヤマ氏は定義しています。私自身は、個人的には、経験を超えた知識を「科学」と考えています。

つまり、経験だけじゃなく客観的な事実の比較によって、科学的アプローチによる練習は実現する練習、と言ってもいいと思います。カゲヤマ氏も、「客観的」というキーワードを重視しています。

例えば、音楽の世界で言えば、録画・録音によって、以下の点を継続的に確認、改善するための練習をすることを提案しています。
1,自分の中にあるイメージとどれくらい違う音でしたか?
2,それに対してどんな対策ができそうですか?
3,継続して結果を出すために何ができそうですか?
4,練習したセッションを毎回録音していたとして、最新の練習では狙った音がうまく出ていましたか?

この4点について、確認、改善するための客観的な方法を選んで練習に取り入れることは重要です。

この目的は、何が問題なのかを把握し、なぜ起こったかを調べて、どう改善できるかを考えることだそうです。

最後に、カゲヤマ氏からの効果的な練習をするために、メッセージを5つ。
1,練習時間は、集中力が続く長さにする
2,自分の体調、特性に合ったタイミングで練習する
3,記憶力をアテにしないで、気づきを計画の中に記録していく
4,頑なに方向転換を受け入れずに頑張るのではなく、賢い選択をする
5,常に頭を使い、問題解決型思考で目標達成を目指す

この記述のなかで、繰り返し述べられている注意は、「繰り返し型練習」はとても簡単にできてしまうという警
鐘です。指導者としては、易きに流れないことを肝に銘じるべきですね。


【2】部活News
○新年度から始まる部活動の地域移行、人材と財源は? 中学野球の指導員が示すヒントと課題
https://full-count.jp/2023/02/26/post1336886/
(full-count)

○茨城県 公立校の部活動は平日2時間… 上限設定で進路に影響も?教員が警鐘「子どもたちのチャンスがなくなる」
https://times.abema.tv/articles/-/10067689
(AMBEMA Times)

○「中学校の部活動が変わる…」毎年約20の運動部統廃合…部活動は学校から「地域」へ、県教委と関連団体の協議会初会合 長野
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbc/332910
(SBC信越放送)

○【陸上】青学大・原晋監督 市船橋高バレー部の体罰問題に怒り「われわれは言葉を持っている」
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/255407
(東スポWEB)

○部員“暴行”で逮捕の市立船橋高校・男子バレーボール部監督 処分保留のまま釈放
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2ed85f8210c5d9b015cebc311075973c348a4dd
(日テレNEWS)

○【神奈川の部活動は今】野球連盟が独自調査 地域移行に半数賛成も…「無給」は7割反対
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e93a379b53ca2e909c0bbb909dff724037b2c19
(神奈川新聞)

○神奈川の部活動は今 地域移行、23年度から段階的に開始
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-969243.html
(神奈川新聞)


【3】3月研修会について
テーマ:「部活動とクラブをつなぐ」
~学校と地域の「これまで」と「これから」~
日程:3 月 19 日(日) 13 時~16 時
会場:オンライン会議システム「zoom」にて開催定員:100 名
参加費:3,000 円
※この研修は、部活動指導員検定の資格更新研修に指定されています。受講後、部活動教養科目のポイント1が付与されます。
<内容>
現在、部活動の地域移行が議論されています。諸外国では、地域で子どもの文化活動を保障することが「当たり前」の状況ですが、日本は過去に2回、地域移行に失敗した歴史があります。
まずは、このような部活動の政策史や諸外国との違いについて学び、今日の地域移行の政策を冷静に捉える視点を持ちましょう。次に、現状を批判するだけでは問題の解決にならないので、クラブの語源(「自治」と「社交」)に立ち返って、これからの部活動実践の展望を切り開きます。
部活動に参加する子どもに「自治」と「社交」の力をつけるために、学校と地域がどのように連携できるのか、指導者に求められることは何かについて、具体的な実践プランを示しながら検討します。

講師:神谷 拓  関西大学 人間健康学部教授、日本部活動学会 会長 
日本体育学会体罰・暴力根絶特別委員会委員。専門はスポーツ教育学、体育科教育学。
著書 「僕たちの部活動改革」かもがわ出版、「生徒が自分たちで強くなる部活動指導」明治図書、「運動部活動の教育学入門」大修館書店 他

◆プログラム
13:00~14:00「部活動の地域移の歴史と課題」神谷拓
14:00~15:00「地域につながる部活動実践の展望」神谷拓
15:00~15:30 研究協議と意見交換
15:30~   諸連絡

会場:オンライン会議「ZOOM」
※「zoom」というビデオ会議アプリを使います。サインアップは無料です。
ダウンロードはこちらから
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html

◎研修会申し込み先
https://kokc.jp/e/2e1dd1db8467c27432b061b23c641881/
(注)【申し込みフォーム入力について】英数字記号は全て半角で入力をお願いします。
※受講希望の方は画面下「お申し込み」をクリックして申込みフォーム画面から必要事項をご記入下さい。
※申込みの際、受付確認用のメールアドレス(携帯メール不可)をお知らせ下さい。
※参加費(3,000円)の振込が確認できましたら正式に申し込みが完了となります。その後、研修会1週間前までにオンラインセミナー参加に必要な情報をメールにてお知らせいたします。
※ご入金後のキャンセルは出来ませんので、ご注意下さい。

◎お問い合わせ先
info@bukatsu-japan.com

【4】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
○インターネット受験について、受付をホームページにて行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
2月12日(日)、3月18日(土)、4月18日(日)、5月13日(土)、6月18日(日)
■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
3月19日(日)
■申し込み・詳細
https://kokc.jp/e/2e1dd1db8467c27432b061b23c641881/


【5】部活動の地域移行問題 「学校か地域かという議論は不毛」
 今年の1月の教育新聞に掲載された神谷拓先生の記事です。
https://www.kyobun.co.jp/news/20230103_05/
この記事の中で、
「学校の部活動はこれからも残すべきでしょうか」
という記者からの質問に、関西大学の神谷先生は、
「残すべきです。今の学校か地域かという議論は不毛で何も生まないと思っています。」
と答えています。

記事によると、生徒の日常生活における課題解決能力を養う役割を部活動が担ってきたわけで、地域移行によってそれを無くす必要はない、つまり、学業だけでなくそういった課題解決能力を養う機会が学校にあるのだから、それを切り離すべきではないというのが、神谷先生のお考えのようです。これには、私も賛成です。

また、更に学校は、子供たちの居場所であると同時に地域住民が集まる場所でもあり、学校と地域が連携しないと、そもそも子供のスポーツ文化活動は成立しないのではとも主張しています。

部活動の地域移行の問題は、学校の部活動、地域のクラブの日本でのここまでの歩みや、諸外国の事情を知りながら、議論を進める必要があると感じました。

その点については、神谷先生は次の様に言及しておられます。
「諸外国はまず地域にクラブがあって、それが次第に学校での活動にも移行していくという流れがあるのですけど、日本では近代スポーツに関して言えば明治ごろにまず今の東京大学をはじめとした高等教育機関に”輸入”されました。つまりエリート教育の一環として行われていくということで、それが他の大学にも広がっていって、全国に拡大してそれが地域に広がっていくということで、諸外国とは逆のベクトルです。」

部活動とクラブのあり方を、そもそも論を含め、将来の部活動のカタチを考えなければと思っています。
※3月19日神谷先生の研修会 
神谷拓先生は、部活動研究のトップランナーとして情報発信をされ、各メディアからの注目度も高く、今回は、部活動の地域移行の問題を鋭い切り口で解説を頂きます。
今後の部活動の動向に関心をお持ちの方、この機会をお見逃しなく。
◎参加申し込み受付中
https://kokc.jp/e/2e1dd1db8467c27432b061b23c641881/


今回もご高覧ありがとうございました。
部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104

◎「部活研通信」バックナンバーはこちら
https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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又はお手数ですが『配信不要』と記載してご返送下さい。
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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
http://bukatsujapan.jimdo.com