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    部活研通信:部活動指導者に関する求人情報他
  • 2024/04/11 (Thu) 10:15
    部活研通信:指導者と学校現場を繋ぐ「全国部活指導者マップ」開設について
  • 2024/03/11 (Mon) 07:30
    部活研通信:指導者と学校現場を繋ぐ「全国部活指導者マップ」を開設について
  • 2024/02/13 (Tue) 07:40
    部活研通信:3月研修会「学校部活動が果たしてきた意義・役割、そしてこれから」
  • 2024/01/16 (Tue) 15:00
    部活研通信:部活研通信:3月研修会「学校部活動が果たしてきた意義・役割、そしてこれから」
  • 2023/12/08 (Fri) 07:30
    部活研通信:研修会「主体性と創造性を育むチームの作り方」等
  • 2023/11/10 (Fri) 07:15
    部活研通信:研修会「主体性と創造性を育むチームの作り方」等
  • 2023/10/12 (Thu) 12:35
    部活研通信:研修会「主体性と創造性を育むチームの作り方」のお知らせ
  • 2023/09/11 (Mon) 07:30
    部活研通信:捻挫、打撲、肉離れ後のRICE処置へ疑問の声
  • 2023/08/14 (Mon) 07:30
    部活研通信:学校で教えることと実社会で教えることの違い
  • 2023/07/15 (Sat) 07:40
    指導現場に役立つ傷害予防について安全安心な子ども達のスポーツ実施に向けて
  • 2023/06/13 (Tue) 07:30
    部活研通信:指導現場に役立つ傷害予防について安全安心な子ども達のスポーツ実施に向けて
  • 2023/05/10 (Wed) 07:15
    部活研通信:大谷選手の意外なケガ予防策他
  • 2023/04/22 (Sat) 08:00
    【お知らせ】東京都の部活関連プロジェクトについて
  • 2023/04/10 (Mon) 07:30
    部活研通信:学校と地域の「これまで」と「これから」他
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    部活研通信:部活動のそもそも論から未来を考える研修会告知他
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    部活研通信:「部活動とクラブをつなぐ」神谷拓教授(関西大学)他
  • 2023/01/13 (Fri) 07:30
    部活研通信:研修会「部活動とクラブをつなぐ」学校と地域の「これまで」と「これから」等
  • 2022/12/12 (Mon) 07:35
    部活研通信:部員の心が変わるとっておきの話他
  • 2022/11/10 (Thu) 07:20
    スポ協認定研修「全て指導者が負うのか。「法」が求める安全配慮義務と事故責任とは」他
  • 2022/10/11 (Tue) 15:05
    部活研通信:研修会「部活中の事故責任は全て指導者が負うのか」等
  • 2022/09/10 (Sat) 07:15
    部活研通信:部員の心が変わるとっておきの話等
  • 2022/07/11 (Mon) 07:30
    部活研通信:スポ協認定研修「生徒のやる気が湧き出る指導法」他
  • 2022/06/15 (Wed) 07:30
    部活研通信:「脳内の運動制御をモデル化する指導について」他
  • 2022/05/10 (Tue) 14:15
    部活研通信:海外のコロナ禍のクラブ、学校の活動についてレポート他
  • 2022/04/12 (Tue) 07:30
    部活研通信:カナダの学校内の体罰、セクハラの現状レポート他
  • 2022/03/14 (Mon) 07:20
    部活研通信:シンポジウム「怒らない部活指導を考える」報告
  • 2022/02/10 (Thu) 07:30
    部活研通信:対談<益子直美×長沼豊>「怒らない部活指導を考える」他
  • 2022/01/19 (Wed) 07:30
    部活研通信:対談<益子直美×長沼豊>「怒らない部活指導を考える」他
  • 2021/12/10 (Fri) 16:00
    部活研通信:シンポジウム<益子直美×長沼豊>「怒らない部活指導を考える」他
  • 2021/10/11 (Mon) 07:00
    部活研通信:研修会「生徒の実力を引き出すメンタルトレーニング」他
  • 2021/08/10 (Tue) 15:00
    部活研通信:新連載開始「カナダトロントの部活事情」他
  • 2021/06/11 (Fri) 07:00
    部活研通信:研修会「文科省と現役顧問が考える部活動理想像のズレ」等
  • 2021/02/10 (Wed) 07:00
    部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他
  • 2021/01/13 (Wed) 07:15
    部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他
  • 2020/12/11 (Fri) 15:00
    部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他

部活研通信:現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ研修他

2021/01/13 (Wed) 07:15
XXXX 様
部活動指導員資格:XXXXXXXXXXXXXXXX

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一般社団法人 日本部活指導研究協会(略称:部活研)
「部活研通信」
"役立つ研修情報や部活動関連の情報をお送りします!" < 2021.1.13 配信 Vol.62>
info@bukatau-japan.com
http://bukatsujapan.jimdo.com/
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謹賀新年
今年もよろしくお願いします。日々刻々動く情勢を注視しながら、行動を考える必要がありますね。

さあ、今回も部活指導関連の情報をお届けします。
生徒のやる気のきっかけに活用出来るとっておきの話もあります。
☆::::::::::::☆ お知らせ ☆::::::::::::☆
◎部活研通信、一般会員入会のお願い
一般会員になることで、「当協会主催の研修会への参加料金が割引になる」などのサービスを受けることができます。当協会の目的にご賛同いただける方は、
当協会ホームページよりお手続きをお願いいたします。

それでは、以下、今回の目次です。
☆::::::::::::☆ 目次 ☆::::::::::::☆
【1】部員の心を変えるとっておきの話
【2】部活News
【3】次回の研修会 「現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ」
【4】地域との連携を実践する掛川地域の取組み
【5】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
【6】トーナメントによる全国大会の功罪~部活動学会の集会に参加して~
文責 中屋晋
☆::::::::::::::::::::::::::::::::::☆
以上をお送りします。

【1】部員の心を変えるとっておきの話
~嫌われる勇気~
今回は、今話題のアドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」というベストセラーのポイントをまとめてみたいと思います。

アドラー心理学のなかで、大前提とされているのは、全ての悩みの原因は対人関係にあるということ。

そして、対人関係から派生する生きづらさを取り除くことこそが、人生を幸せに生きるためにはとても大切なことだと言っています。

そのためにいくつかのポイントをあげているのですが、私が1番新鮮で特徴的だと感じたポイントをここで紹介します。

キーワードは、「課題の分離」です。つまり、他人と自分との課題の境界線をはっきりさせることが大事で、そうしないと、結局、誰のために生きてるのかわからなくなるということを説いています。

例えば、頼まれたことを断れずに、他人の課題を引き受けて何かしてあげた時、その瞬間は少し優越感を得ていい気分になれるかもしれません。

でも、けっして忘れてはならないのは、人は他者の期待を満たすために生きているわけではないということです。他者の期待を満たすために自分を犠牲にし、その結果、いつの間にか背負った不自由さによって、自身の課題解決が疎かになることに苦しむことになります。

こうなる前に、他人の課題については決して引き受けないで、それで嫌われても別にいいと割り切ることが必要なのです。そして、まずは自分で自分の時間をコントロールして、自分のやりたいことをやるべきなのです。

また、一方、他人のやっていることに苛立った時も、この課題の分離の考え方を利用します。今度は、自分の期待通りに他者を動かそうと思ってしまうパターンです。

そもそも他人を思うように動かそうなどと思うことが間違えで、それは、まさに他人と自分との課題を混同している証拠です。

他人の課題に介入することが、お互いのストレスになり、関係をこじらせる原因なのです。では、どうしたらいいのか。あくまでも他人に対しては課題を伝えたり、励ます程度にとどめるということを考えるべきだということです。

さて、そうは言っても、黙って見ていられないことも現実にはあります。そんな時、もし、どっちの課題かわからなくなったら、この課題を最終的に引き受けるのはだれかを考えてみることだとアドラーは言っています。「これはいったい誰の課題なのか?」と自問することで多くの問題は解決すると言っています。

そして、やはり、考えるべきことは、他人の課題に深入りせず、自分が出来ることに集中することなのだと。

一点誤解してはいけないのは、この他人の課題に踏み込むなということは、自分勝手に生きろと言っているわけではありません。相手への励ましや勇気づけはやるべきです。あくまでも共同体感覚を共有したうえで、それ以上は深入りしないということです。これが嫌われる勇気です。


【2】部活News
○部活動は「接触プレー避けて」…クラスター続発で文科省通知
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3d3d365b9dcdc4a24084864636325cd1619ed6b
(読売新聞)

○休日の部活時間が大幅減 群馬県教委の抽出調査「コロナ影響」 吹奏楽部など高校文化部は7割減
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb9b5c292477aba326154bee808873dc548b5c79
(上毛新聞)

○高校の部活動、県外遠征自粛を GoTo停止受け 兵庫県教委
https://www.kobe-np.co.jp/news/kyouiku/202012/sp/0013946539.shtml
(神戸新聞)

○働く教員ほど利用できない変形労働時間制の導入は「荒れた職員室」につながるのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/maeyatsuyoshi/20201217-00213003/
(朝日新聞)

○時差通学、部活動中止…宣言受けて4都県の学校対応は?
https://www.asahi.com/articles/ASP183RNGP17UTIL05T.html
(朝日新聞)

○緊急事態宣言中の部活は90分以内、対外試合・朝練は中止…県教委が通知
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20210107-OYT1T50126/
(読売新聞)


【3】次回の研修会 「現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ」
日程:2021年2月13日(土) 20:00~22:00
会場:オンライン会議システム「zoom」にて開催
定員:20名
参加費:3000円
※ご入金後のキャンセルは出来ませんので、ご注意下さい。
お申し込み:
https://www.kokuchpro.com/event/bukatsuseminar02/

テーマ:「現場発信!日々直面する部活動の課題と向き合うケーススタディ」
講師:部活指導研究協会 西澤
※研修ポイント:1(指導分野専門科目) 
<内容>
部活動の指導現場において、特に外部指導者は指導法などを相談できる相手や場がなく、1人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回の研修では、効果的な指導法、指導者が現在抱えている課題や悩みなどについて、現役部活動顧問の先生や部活動指導員へのインタビュー結果もお伝えしながら、ケーススタディを行います。※疑問や悩みをお持ちの方はあらかじめその内容を共有いただければ、今回の研修のケースとして、参加者で考える教材にもなるかと思います。

また参加者の皆さんには、当日のワークを通じて指導者としての課題や悩みなどを共有しながら、今後の部活動指導にとってご自身のプラスとなるようなヒントを持ち帰っていただきます。


【4】地域との連携を実践する掛川地域の取組み
 部活動の地域との連携を実践している例として、2018年から静岡県掛川市で始まった取り組みで、市民参画型の先進的な文化部活動、「掛川未来創造部Palette」の取り組みが続いている。

特徴となるのは、生徒の自主的自発的な活動を最大限に尊重するという元来の部活動の本質に立ち返り、その定義を基本の理念としている点と、市民の支援体制を背景に、活動の場を学校外に置き、民間NPOが生徒の活動を見守り育てるという点である。

従来の様に自治体・教育委員会は、指示監督するという立場ではなく、協働するかたちを取っている。つまり、運営企画の主体は、民間NPOが担いながら、地域の経済界・財界、および地域で活動するアーチストや専門家と連絡調整を取り、資金面の援助や生徒の興味関心に繋げる役割を果たしている。

この「掛川未来創造部Palette」の取り組みの詳細を見ると、その底流には、シチズンシップ教育がベースにあることが読み取れる。従って、学校教育の一環の学校部活動から、子供たちが、地域を学び、社会を学ぶ場として地域部活動へ転換のための実践と言える。

今後のこの取り組みの課題として資金や人材確保の面の問題があげられているが、教育行政とは別の組織が主体となり、部活動を地域で育てるという発想のパラダイムシフトを図る取り組みとしては評価出来るのはないだろうか。


【5】部活動指導員検定3級、2級試験実施について
○インターネット受験について、受付をホームページにて引き続き行っております。
【受験手順】
受験日を選択→ネット決済システムに登録→受験システムにログイン
→受験日当日(画面解答入力 ※3級の場合は動画講習あり)→1週間以内に合否通知

【検定試験実施要項】
こちらのURLからダウンロード確認出来ます。
https://00m.in/qxiSc

・オンライン検定試験
■3級:オンライン講義の後に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
3級試験
1月9日(土)、13日(水)、16日(土)、20日(水)、23日(土)、27日(水)、30日(土)
■2級:公式テキストを参考に画面解答入力 合格基準:正答率80%以上
<予定>
1月31日(1月25日申し込み締切)

■申し込み・詳細
https://bukatsujapan.jimdofree.com/


【6】トーナメントによる全国大会の功罪
昨年12月6日に日本部活動学会の研究集会が行われました。個人的には、副実行委員長として運営側からいい経験をさせて頂きました。

今回は、筑波大学附属高校の会議室からオンラインによる集会で、「コロナ禍における部活動のすがた~「大会」の意味・意義を考える~」というテーマでした。以下、印象に残ったトピックを紹介します。

・部活動は教員が運営する大会が全てなのか
今回の研究集会は、コロナ禍のなか多くの大会が中止になり、そこで改めて部活動にとっての大会の意義を考えるという場になればと思いながら準備を進めてきました。このテーマを掲げたのは、その根底に、このコロナ禍で大会が軒並み中止になった状況というのは、実は、生徒の手に部活動を取り戻すチャンスだったのではないかという意見があったからです。当日は文化部、運動部それぞれの大会運営の舞台裏話なども含め、興味深い意見が交わされました。

部活動の教育的意義を考えた場合、部活動に関わるイベント運営について、生徒自身によるものが望ましいという意見は共通したところなのですが、やはり、運営するための絶対的なマンパワー不足が大きなネックになるようです。従って、OBOG又は地域、保護者等の力を借りて巻き込むなど体制を整えるところから考えなければならないのが実情のようです。

例えば、いわゆる「部活引退」という考え方がありますが、この発想自体を見直し、継続的な部活動への関り方がキーポイントになるのだろうという意見もありました。つまり、実際に生徒の手による大会運営をするとなると、現役生徒だけは難しく、卒業生を含めた協力体制を視野に入れる必要があるということでした。

今回の大会中止の措置に対して、悔しい、残念という反応だけで終わってしまうのではなく、生徒の手による地域の交流試合を手掛ける可能性も考えられたのではないかと思います。もし教員が運営する大会が全てという気持ちで活動しているのだとしたら、生徒の自治による部活動というより、結局、教員にやらされている部活動ということになってしまわないか、今回の議論を聞きながら、そんな思いがしました。


・「大会」の意味・意義
現状の大会は、中央競技団体が中心となり、現役の教員が重要な役割を担っているのが実情です。ここでも人手が足りないという状況は同じで、そのことが競技大会をトーナメント方式で運用せざるを得ない大きな理由になっているとのことでした。

このトーナメント方式による全国大会の運営について問題視する意見もありました。全国大会を目標に部内が一丸となって協力し、日々の練習に励み、自分を高める大きなきっかけややる気を引き出してくれる等、教育効果は大きいと思います。では、トーナメントによる全国大会の何が問題なのでしょう。

例えば、トーナメント方式の様なノックアウトシステムは、1度負ければ次の試合はなく、公式試合の成果がその瞬間に決定してしまうシステムと言えます。その結果、負けられないという意識の影響で指導者も生徒も勝利至上主義に陥りやすくなる傾向があります。仮に全国大会がなければ、スケジュールも地域の自由になり、リーグ戦や地域独自の対抗戦なども行えるでしょう。そうなると、勝ったり負けたりを繰り返して、そのスポーツ文化活動自体の楽しみ方も変わってくるはずです。
 
どうしても、日本一を決めたいのではあれば、リーグ戦の成績をもとにプレーオフを開催して決定するということも考えられるのですが、スケジュール・運営のマンパワーの点でトーナメント方式を取らざるを得ないところが課題のようです。

そもそも中高生の段階で全国大会をするという体制は、日本独特のものであり、一般的に全国大会を目指すことが当たり前という感覚がありますが、それは横に置いて、教育的な観点から、もう一度全国大会の必要性について検討すべきではないかと感じました。


今回もご高覧ありがとうございました。
 部活研はこれからも具体的に行動します。
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◎協会スタッフ募集のお知らせ
一緒に新しい部活動制度を作りませんか
http://bukatsujapan.hatenablog.com/entry/2020/10/31/131104

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https://sv2.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=N906697

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□発行 一般社団法人 日本部活指導研究協会
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